カフェのメニューに抹茶を取り入れることは、単に緑色の粉末を仕入れる作業にとどまりません。欧州市場の調査で寄せられる購入や推奨に関する質問では、「どこで買えるか、ラテに向くか製菓に向くか、価格と規格はどうなっているか」が繰り返しセットで尋ねられます。ただし、これは今回の設問サンプルにおける関心事を示しているに過ぎず、欧州全域のカフェで一律に需要が伸びていると結論付けることはできません。
第1の確認事項:1杯あたり実際にどれだけ使うか
まずは使用するグラスやカップの規格を固定し、ホットラテ、アイスラテ、ミルクなどを加えずに点てる抹茶の試作を行い、1杯あたりの粉量、ミルク量、氷の量、提供にかかる時間を記録します。蒋榮號のカタログでは抹茶を茶道用、飲料用、食品用用途に区分しています。カフェラテ用としては、まず飲料用タイプからテストを行い、同一レシピのもとで他のサンプルと色味、舌触りの粉っぽさ、後味を比較してください。1gあたりの粉の単価に実際の使用量を掛け合わせて初めて、1杯あたりの正確な原料原価が見えてきます。
第2の確認事項:スタッフが安定して再現できるか
試作の際は、複数のスタッフに同一のマニュアルに沿って2巡作業してもらい、粉をふるう、ペースト状に練る、攪拌する、器具を洗浄するといった一連の動作がピーク時のオペレーションを圧迫しないか検証します。焼き菓子などのベーキング用途であれば、加熱後の色持ちや風味立ちを確認する必要があり、ストレート飲用向けのサンプル結果をそのまま当てはめることはできません。なお、いわゆる「茶道用(セレモニアル)」「飲料用(ビバレッジ)」「食品用(カリナリー)」という呼称は現在のカタログにおける用途別の分類であり、法的に統一された公的等級として記載してはなりません。
第3の確認事項:店舗に届くまでに何が必要か
ロットごとの証明書類、包装形態、賞味期限情報、発送地、MOQ(最小発注数量)、運賃、関税・諸税、リードタイムはいずれも、継続的なメニュー展開が可能かどうかを左右します。欧州各国の法定ラベル表示や責任事業者の設定についても、実際の販売地域に応じて確認が必要です。まずはサンプルを取り寄せてレシピを検証し、そのうえで同一条件の見積もりを取ってください。一度きりの発色の良さだけで、長期的な供給判断を下さないことが肝要です。
